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産婦人科の医師を志した理由
昔は今と違いさまざまな診療科目をまわってから進路を決められる研修医の制度はありませんでした。ですから卒業するとどこかの科に所属しないといけない状況でした。当初、漠然と外科系の診療がしたいという思いしかなかった私ですが、学生時代に慕っていた先生に誘われことをきっかけに今にいたります。
診療のモットー
医療の知識や診療経験を積んではいても、直感に頼りすぎた診療は行わない方針です。データを積み重ね、それをもとにこういう現象が原因でこうなるというように、できるだけ合理的な診療を行うことを目指しています。データを丁寧に分析し、私も患者さまも納得できる診療に今後も努めていきたいです。
患者さまへの配慮
患者さまは身体的な症状で悩んでいるだけでなく、さまざまな事情を背負っている方が中にはいらっしゃいます。診療を重ねるうちに事情がわかり、「それが理由だったのか」と思うこともあります。そういった個人的な事情を把握するうえでも、患者さまのお話にできる限り耳を傾け、お力添えができればと願っています。
スタッフの教育方針
スタッフにいつも心がけてもらっていることは、とにかくさまざまな仕事を丁寧に行うことです。特に、患者さまには優しく接することを心がけて欲しいとお願いしています。
ただ、今のスタッフはとても気配りのできる人たちで、私の足りないところをフォローしてくれるので助かっています。またスタッフは女性なので、患者さまも私に話しにくいことなどを打ち明けやすいのではないかと思います。
今後の展望
勤務医時代は専門的な診療が多かったためか、女性がどのような悩みを抱えているかといったことはよく分かりませんでした。開院してみて、女性のお悩みには不正出血が多いことを知りました。
患者さまの中には出血したので「がん」かもしれないという不安のもとに受診される方が多いようですが、がん検診や血液検査を受けていただきますとその原因がホルモンバランスの乱れに行き着くことが多いというのが実際です。
不安な気持ちにならないように定期的に子宮がん検診を受けていただくことが大事なのですが、ホルモン分泌パターンをきちんと分析することで、その後の不正出血を防止するためのそれぞれの患者さまにあった治療法が提供できるのではないのかと考えております。大学時代に学んだ内分泌に関する知識と経験を今後の治療に活かしていきたいです。